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卒業制作(令和6年度)

木材工芸コース 金属工芸コース インテリアデザイン
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ビジュアルデザイン
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木材工芸コース

あんべいいす
私が家の中で座るのは、勉強机に付属した椅子ぐらいなので、リラックスすることができるものが欲しいと思い、オットマン付きの椅子を制作しました。オットマンは、足を伸ばしてくつろぐことはもちろん、スツールとしてもう一人が座ることもできるなど様々な使い方ができます。背板や側面の秋田杉の木目に注目して見てください。
 
みんなちがって、みんないい。
私は「人生の主役は自分であり、その個性は一人ひとり違うからこそ良く、大事にしてほしい」と思っています。タイトルは金子みすゞさんの詩集『私と小鳥と鈴と』から引用しました。様々な色や大きさが違うスツールに座ることができ、脚も色とりどりにすることで、多様性を表現しました。欠けている部分が合うスツールと合体することができるので、色んな組み合わせを見つけてみてください。
 
WOLF CROWN
私は幼い頃から狼が好きで、狼によって今までの自分が形成されてきたといっても過言ではありません。そこで、狼の美しさ、強さを表現したいと思い、玉座のような形の椅子に絵画を描いて制作しました。絵画は、月や花、植物をモチーフにアール・ヌーヴォーの要素を取り入れ、じっくり時間をかけて描いたので、ぜひ鑑賞したり、広々とした座に腰を掛けたりしてみてください。
 
無限の断片
この作品は、長さの異なる杉の角材がそれぞれ不規則に並んでおり、その集積した形が、無機的でありながら成長しているかのような有機的な形になっています。有機と無機という対比する要素を組み合わせることによって、見た人が不思議に思うような椅子にしました。特に、3つを合体させたときの内部に広がる鍾乳洞のような表現が見どころなので、ぜひ、ご覧になってください。
 
アマ?デトワール
「自分だけの理想郷」をテーマに、大好きなぬいぐるみと一緒に座ることができるブランコを制作しました。「自分の記憶や思い出からなる空想上の世界」というコンセプトに合わせて、自分の好きな星や月、雲、リボン、パステルカラーといった要素を取り入れました。題名はフランス語で「星屑」と言う意味です。理想郷に迷い込んだ人間に、ぬいぐるみたちは興味津々なようです。
 
Link
母と妹(小1)の十二支がモチーフです。“親子の絆”をテーマに「歳が離れていて時間などがすれ違っていても、必ずどこかで繋がっていて、絆がなくなることはない」 ということを表現しています。 題名の『Link』には、すべての出来事は繋がっていてLinkしているという思いを込めています。この作品を通じて、見る人が自身と誰かとの繋がりを感じてほしいと思います。
 
(THE)座・新幹線E5系・E6系電車 通称Sitkansen
私はシンカリオンをリスペクトしています。日本の夢と技術の詰まった新幹線が変形ロボヒーローになるという夢のある発想。自分にもこのような発想が浮かばないかと卒業制作のアイデアを考えている中、2年生の頃に制作した「木のおもちゃ・新幹線ダラ剣」が目に入り、これを生かして椅子が作れないかという思いに至りました。ぜひ付属しているもので遊んでみてください。
 
桜葉之章
通学路の途中にある遊歩道の桜の葉をモチーフに制作しました。季節の移り変わりを、黄緑、緑、黄、オレンジ、えんじ、茶の六脚の椅子を使って表現しました。座面の上には、私の高校3年間の心象風景を思い出すように、水滴の中にはシャトルやデッサン用具、修学旅行で使ったカメラなどの写真を閉じ込めました。ぜひ、見てください。
 
金属工芸コース

Happiness
祖母の好きな花であるコスモスと桜をモチーフにした花の壁飾りです。いろいろな技法を使用して金属をカラフルにすることで、飾ったときに、周りが明るく華やかになるようなデザインにしました。複数の円を組み合わせ、全体的に花のボリュームが出るようにしました。この作品を見たときに、幸せな気持ちになってもらえればいいなと思います。
 
リフレイン
銀線細工の技法で、重量感と華やかさが両立するバングルを制作しました。デザインは唐草模様を使い流動性を出して、今の自分が様々なものから影響や知識を得て形成されていく様子を表現しました。バングルは男女や左右でマナーがないため、拘束的に見えるのに自由を表すジュエリーです。要素を固定されるのが窮屈に感じる自分として最良の選択とデザインで制作できた作品です。
 
零雨
私の制作テーマは思い出の具現化です。幼い頃、父が雨の日に道路に落ちていた鯉を拾ってきたことが印象に残っていたので、鍛金を用いて表現しました。光のオブジェにすることで鯉が生息している水辺の光が反射している美しさを表現しました。水が連想される流水鯉紋をイメージしたスリットを体に入れることで、灯りをつけた瞬間に光が漏れ、水面にいるかのように制作しました。
 
2年のジュエリー課題の頃から動かせる作品に興味があり、また具体性のある形より抽象的な形が好きでした。デザインのコンセプトとしては、家族に普段あまり伝えられていない感謝の気持ちと、自分の成長の証をあまり直接的な表現は使わずに作品に表しました。全て金色にすることで重厚感や歴史を感じられるようにしました。
 
夢をはこぶ
私は鍛金の技法を用いてドラゴンのオブジェを制作しました。角や背びれ、大空を飛び回る翼などで、幼い頃に夢見たドラゴンのかっこよさを精一杯表現しました。黒を基調に真鍮のパーツと金色のリベットでメリハリを作り、合成ルビーの目がアクセントになるようにしました。チャームポイントはダンゴムシみたいな段々の尻尾と顔がちょっとかわいいところです。
 
回想
私は鳥との思い出をいつまでも覚えていられるように、打ち出しという技法を使って鳥のオブジェを制作しました。想像上の鳥と植物にすることで、やわらかい印象を表現しました。たくさんの思い出を表現するために、9本の植物の茎の長さや側枝の位置、本数を変えました。鳥を守るために植物で囲み、また、鳥が自由に出入りできるように植物の配置を意識しました。
 
Devil Heartシャイニング ロット
子どもの頃から、現実の世界にアニメやゲームに出てくる道具があったらどうなるだろうと考えていました。プラスチック製のおもちゃのカチャカチャした感じも好きですが、金属で作ることによって実在していそうな存在感が出て、よりかわいらしく萌えるのではないかと考えました。キラキラと輝いて憧れや夢が詰まったステッキになったと思います。ぜひ、ご覧ください。
 
胡蝶之夢
私は銀線プロジェクトで学んだ技術を使用しようと考え、銀線での作品を制作しました。蝶の羽の細密さや模様を表現できるようにデザインしました。蝶を表現することだけではなくそれらを動かしたいと思い、からくりを使用して動く作品を制作しました。からくりはモーターとクランクを使用して生き生きとした動きを再現できるようにしました。
 
私のアロマロケット
昔から香水やアロマに興味があったため、好きな香りを好きな時に楽しむことができるアロマロケットを制作しました。アンティークをコンセプトに、香りと結びつけたモチーフとして花や植物、素材には銀を取り入れ、可愛さと上品さを兼ね備えたデザインになっています。本体と花はツヤ消し加工をし、中心の石が際立つように仕上げました。
 
インテリアデザインコース

自然と共に暮らすゆったりハウス
庭に広がる木々や植物の成長と共に時の流れを感じながら、いつでもリラックスできる住宅を考えました。時期は3年後をイメージしています。庭に面した各部屋では、大きな窓から光や風を取り込むことができるように工夫しました。また、家族が好きな野菜を育て、一緒に調理をすることで、日々の生活の中で満足感や達成感を得られるようにしました。
 
身廊のある家
心労を癒すことができるような、どこか神聖で非日常を味わえる空間を目指し、身廊を設けました。身廊にはトップライト、窓には色が変化するステンドグラスを使い、美しい空間にしました。またベンチを設置し、1つの部屋としても過ごせる空間にしています。ダイニングの家具はアンティーク調の猫脚のデザインにし、上品さを出しました。
 
家族の時間を楽しむ西海岸風の家
家族みんなで楽しい時間を過ごせるような家を目指して、家族それぞれの要望を取り入れた家にしました。広々としたリビングでは、家族がくつろいだり、それぞれ自由な時間を過ごしたりすることができます。リビングからつながるテラスでは、バーベキューをしたり、自然に囲まれながら読書をしたりすることを楽しむことができます。
 
柱を中心に回遊できる住宅
家族が趣味を満喫できる大きな本棚を部屋の中央に設置しました。また、本棚を通して家族の関わりが増えるように柱を中心として円状に内装が広がるようにしています。こうすることにより、日常生活の中で頻繁にすれ違ったりお互いが見えたりして会話のきっかけを作ることができます。本棚の一部が階段状になっているため、猫にとっても楽しめる空間になっています。
 
ビジュアルデザインコース

みんなの雄物川
様々な人たちが利用する雄物川の河川敷にゴミが多く落ちていることが危険だと感じ、ゴミ拾いのボランティアへの参加を促す架空の宣伝ポスターを作りました。秋田県は少子高齢化が急速に進んでいるため、子どもの参加者を増やし、これからの雄物川を守ってもらいたいと思い、小学生に興味をもってもらえるようなゲーム風のデザインにしました。
 
これから先の未来にも
テーマは千秋公園の桜で、桜を守っている人たちの存在や、その活動について知り、少しでも桜や自然の大切さに気付いてもらいたいという思いを込めました。桜のふわりとした軽さや柔らかさを表現するため、幹は折り紙で、花びらは和紙をちぎって貼り、人や城の一部にも折り紙を使用しました。キャッチコピーの桜守とは、桜を守ってくれている人のことです。
 
雪との共存
秋田の環境とエネルギーについて考えた際、雪は持続可能なエネルギーをもっているにも関わらず、あまり活用されていないと感じたため、「雪室」をモチーフに制作しました。食料を楽しく保存している子どもたちのイラストと、子どもが話しているようなキャッチコピーを使用することで、雪に良いイメージのない大人たちにも素直な言葉で想いが届くようにしました。
 
つどう
公園が現在抱えている課題と取り巻く環境に着目して表現しました。公園付近に住む大人やこれから住む大人をターゲットとし、危機感を抱かせるためキャッチコピーは問い掛けるような言葉にしました。また、背景の遊んでいる子供たちは現在の様子ではなく、かつて賑わっていた頃の様子を描写することで現状とのギャップを描きました。
 
あふれる
共通課題である「身近な環境とエネルギー」から「ながら充電によるエネルギー消費」というテーマを設定しました。ポスター内には電子機器やそれに繋がっているコードを敷き詰めたり、全体的に暖色を多く使ったりするなどの工夫をしました。そうすることで、生活の中で電子機器がたくさん使われていることや、それらが発している熱の影響が伝わりやすくなるようにしました。
 
うみべのヒーロー
下浜の浜辺がゴミのポイ捨てによって汚くなっていることに着目した絵本風のポスターです。子どもにとって浜にゴミが落ちている環境が当たり前になってはいけないと考え、子どもをターゲットに設定しました。年齢の低い子どもに親しまれるようなキャラクターを作成し、色も元気で明るい色を使用しました。コピーは子どもに考える意識をもたせるため、呼びかけるような台詞にしました。
 
みんなで
「地球温暖化から食べ物を守る」というテーマを設けて、地球温暖化によって植物が枯れている様子をポスターにしました。ターゲットである高校生に内容が伝わりやすいように、稲をキャラクター化して親しみをもたせました。暑い様子が伝わるように、キャッチコピーの色や背景のグラデーション、キャラクターの表情など細部までこだわって制作をしました。
 
脅威の存在
ポイ捨てされたゴミは自然に悪影響を及ぼすということを、捨てられたゴミが妖怪化し自然を破壊している様子を描くことで表現しました。ゴミの妖怪だけが主役ではなく、蝕まれている自然の方にも注目してほしいため、背景を精密に描き込みました。また、見た人に当事者意識をもってほしいため、問いかけるようなキャッチコピーにしました。
 
ゆずきちゃんとミルちゃん
バスケ選手としての野さんの他に、お休みの日にお友達とオシャレをして出かけるといった年相応な野さんも魅力的だと思い、野さんのいろいろな一面を取り上げた雑誌風のポスターを作りました。オフの日のゆずきさんも選手としてのミルさんも常に充実した時間を更新し続けていることや日々Instagramで秋田の魅力を発信していることを表現しました。(ミル…野選手のコートネーム)
 
照らす
取材対象者の野柚希さんの夢である「秋田に移住や就職を考えている人に向けて秋田の魅力を発信したい」という夢を基に見た人に秋田の魅力を知ってもらうためのポスターを制作しました。野さんは祭りが好きでよく見に行くというお話を聞いたので、ポスターのメインとして秋田の祭りに関するモチーフをたくさん配置しました。
 
今を楽しく生きる
ポスターを見た人が秋田の楽しいところを知るきっかけにしたいという思いと、今を楽しく生きている平石さん自身の生き方を表現したいという思いで制作しました。秋田の魅力と平石さんのアクティブさを伝えるために、平石さんが撮影した「楽しい、かわいい、おもしろい」と思う写真を配置し、楽しんでいる平石さんをイラストで描きました。
 
もっと!
平石さんの探索好きな一面や、クリエイティブ精神を組み合わせ、「楽しい秋田を作っていく平石さん」というテーマでポスターを制作しました。写真やイラストなど好きな素材を自由に構成できるスクラップブックを用いて、作り上げていく姿を表現しました。キャッチコピーに「?したい!」という言葉を使うことで、未来に向かう様子を表現しました。
 
とどけ 秋田の魅力
武内さんの「自分の料理で秋田の魅力を伝えたい」という夢を応援する役割としてポスターを制作しました。武内さんの活動をアピールするため実際の料理をメインに表現し、そこに秋田の食材が入っていくようなイメージで描きました。ポスターを見た人が武内さんの経営している武陵源へ行きたくなるような秋田の魅力に気付くことができるデザインを意識しました。
 
福時円満 武陵源
武内さんの「秋田の食材の良さを、自分の中国料理を通して知ってもらいたい」という夢を叶えるお手伝いをするために、お店の広告ポスターを制作しました。武陵源の魅力は料理だけでなく、店で過ごす時間そのものであると感じたため、お店の個室でゆったりと楽しい時間を過ごしている家族を描き、空間自体が魅力的であることを表現しました。
 
Fit me
宗形さんの夢や秋田の人々との繋がりが今までの経験を生かして広がっていく様子をビジュアル化したポスターです。宗形さんの経験をパズルとして具象化し、夢や秋田の人々との繋がりが広がっていく様子をリボンやフィルムなどで表現しました。秋田がとても自分に合っていると宗形さんが仰っていたことから、キャッチコピーは「Fit me」にしました。       小玉さんの教育のモットーである「子どもの声が聞こえる教室」をイメージし、教室で学ぶ子どもを中心に地域の人や自然がいきいきとしている様子を描きました。
 
秋田を知る・秋田を創る
「県内外の人に秋田を好きになってもらいたい」という夢をもとに、「秋田を楽しむ」というテーマで制作しました。宗形さんが秋田を紹介していく存在になるためには、まずは宗形さん自身が秋田を楽しむことが必要だと感じ、その様子を大学時代に学んでいたという写真をモチーフに表現しました。楽しさが伝わるように、モチーフの色や配置にこだわって制作しました。
 
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