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卒業制作(令和3年度)

木材工芸コース 金属工芸コース インテリアデザイン
コース
ビジュアルデザイン
コース
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木材工芸コース
Geometric
私は、幾何学模様を取り入れた椅子を制作しました。色の違う木材を貼り合わせてストライプを作り、さらに溝を入れることで模様を強調しました。見る角度によって光の反射具合が変わり、木材の色が変化します。そのため、陰影のある立方体に見えることがあります。並べ方によっても模様が変化するので、その面白さや美しさを楽しんでほしいと思います。
 
曖・昧・味
樹木の木目や、切り株の独特な形を活かした作品を作りたいと思い制作しました。木の特徴であるコブやヒビなどの自然の形をそのまま残したデザインになっています。また、脚には木の枝を使用し、丸太や切り株と一体感がある形にしました。この椅子に座って木の温かさに包まれ、命のエネルギーを感じてもらいたいです。
 
ぼくのたいせつないす
テーマは、「絵本の中にいるような椅子」です。森の中をイメージして、背板を木の枝の形に切り抜き、側面には花やキノコを描きました。絵本は絵で表現されているので視覚的・直感的に内容が伝わり、読む人を楽しい世界に引き込む力があります。自分が描いた絵本の世界で子供たちが想像を膨らませ、楽しく座れる椅子を作りたいと考えました。
 
好きなものと一緒に
私は、母が好きなものと一緒にくつろいだ時間を過ごせるよう、座椅子を制作しました。低反発クッションを使用し、少し角度のある背もたれにすることで、座ったときにリラックスできるようにし、片付けにも便利な折り畳み式にしました。読書や夜の休息など、趣味の時間に癒されるよう、背もたれにエポキシ樹脂で封入したカーネーションの花がポイントです。
 
父への贈り物
父が釣りに行くときに手軽に持ち運びできる椅子をデザインしました。車にコンパクトに入るように組み立て式にし、座りやすいように座面を大きくしました。釣りからイメージした魚の形に側板を切り抜き、うろこなどの模様をアクリルガッシュで描きました。今まで男手一つで育ててくれた父に感謝の気持ちが伝わればと思います。
 
break time
「リラックスできる椅子」というテーマを設け、作品を制作しました。人間工学を参考に、長時間休息する時に適した体勢になるようにデザインしました。背中と足がフィットするような座と背の角度になっています。また、身長が高い人でも座れるように、大きめに設計しました。いつも仕事や家事を頑張っている家族の憩いの椅子となって欲しいです。
 
金属工芸コース
とある森の言い伝え
「森に古くから伝わる伝説の生き物であり、その森の中にひっそりと存在している小さな遺跡の中で発見されたレリーフ」というイメージで制作しました。森や自然を表現するために全体的に緑青で着色しています。ツノは炎と煙をイメージし、迫力を出すために凹凸をしっかり出すことを意識しました。頭や背中など所々に骨の要素を加えた理由は、神秘的な雰囲気と同時に畏ろしさを表現したかったためです。
 
海に漂う
海の中で泳ぐ、生き生きしたタツノオトシゴのオブジェを制作しました。モナカ状になっており、すべての凹凸をたたいて打ち出しているので中は空洞になっています。銀特有の白い光沢が美しく見えるように細部までこだわって制作しました。よく見ると、目には宝石も入っています。岩から生えている海藻やフジツボは海の中の世界観を広げてくれます。
 
Venus Flytrap
ハエトリグサと虫を組み合わせたデザインのオブジェです。タイトルはハエトリグサの英語名で、訳は「女神の蠅取り罠」です。これは葉の棘を女神の睫毛に例えたことが由来です。そこからヒントを得て、目の要素を取り入れました。作品のテーマは「食事」で、生物は食べたものによって生きているということや、食物連鎖などを表しています。
 
コクリコ
銅、銀、真鍮を使ってポピーのオブジェを制作しました。自然の植物が好きなので、長く残るものとして美しい花を金属で作りたいと思いテーマを設定しました。ポピーは花自体も花言葉も魅力的なため、モチーフとして選び、眺めて明るい気持ちになるような作品を目指しました。華やかな様子にするために本数を多くし、緋銅や緑青で着色しています。
 
Sublimation
金属板を加工し、本から蝶が飛び出していく様子のオブジェを制作しました。童話の「The Butterfly」から着想を得ており、幻想的な雰囲気の作品に仕上げています。また、蝶は「変化」という意味をもっており、3年間の自分の成長を表す象徴としてモチーフに選んでいます。その蝶を躍動感が出るように配置し、今後の飛躍を願った作品になっています。
 
メル
コロナ禍で、外出する機会が減り自宅での時間が増える中で、部屋で過ごす時間を特別かつ癒されるものにしたいと思い、ステンドグラスランプを制作しました。ガラスは、ヒーリング効果を持ち海を連想させる青色を中心に使用しました。また、にこやかな表情にすることで、ライトを消している時でもオブジェとして視覚的に楽しめるものにしました。
 
Camellia
椿をモチーフにしたヘッドドレスのコンテンポラリージュエリーを制作しました。花という自然のなかの移ろいやすいものを金属で制作することによって、死なない美しさを表現しています。また、作品を大きめのジュエリーにし、「ファッションの延長であること・ジュエリーを着ていること」をより意識させるデザインにしました。
インテリアデザインコース
人と犬が共に暮らす家
愛犬とのびのび暮らすことができる店舗併用住宅を考えました。ドッグカフェは、席の配置や換気に配慮しコロナ禍でも安心して訪れることができます。カフェテラスでは、他の犬が苦手な犬や大型犬も安心して寛げる、仕切りがついた席を設けました。住宅は、住人と愛犬が共にストレスなく快適に過ごせる部屋の配置にしています。
 
環境にやさしいおしゃれを楽しむ
店舗併用型住宅
いらなくなった服を子供服にリメイクして販売する店舗併用型住宅です。店舗は、子供と一緒に来店しても安心して買い物ができる工夫を各所に取り入れています。住宅は、効率良く家事ができるよう動線がシンプルになる間取りを考えました。また、店舗と住宅をつなぐ空間に、洋裁部屋を配置し、寄付してもらった服を洗濯できるスペースも設けました。
 
人とのつながりが広がる
     ブックカフェ
本が好きな姉妹が経営するブックカフェを併設した住宅をデザインしました。店舗のL 字型のカウンターでは狭い空間でも大人数が座れるようにし、上部には本棚を設け、本を気軽に手に取ってもらえるように工夫しています。女性二人で暮らしているため洗面所や浴室を広くし、温かみのある可愛らしい家具を選びました。
 
テレワークの中でも
リラックスできる家
最近はテレワークへと移行する企業が増えていますが、テレワークにはプライベートとの切り替えができない、運動不足になる等の問題もあります。そこで、仕事もプライベートも充実した生活ができる家を考えました。ピット( 床が一段下がった空間) や、窓の多い開放的な部屋、目に優しい配色等、リラックスできたり、健康に気を配れたりする工夫を施しました。
 
つかる家 入浴を一番に
楽しむことができる住宅
入浴用化粧品専門店を営む女性二人の店舗併用型住宅をデザインしました。店舗は、白を基調として陽の光と木の温かみを感じられる内装にしました。住宅は、二人の趣味である入浴を一番に楽しむことができ、自然を味わいながら日常に彩りを感じられる造りにしています。また、キッチン、水回り、浴槽を一体にすることで部屋に統一感を出しました。
 
本に囲まれた生活ができる家
働き盛りでも仕事をリタイアした後でも、自宅でテレワークをしながら充実した生活を送れる家をデザインしました。住民二人が本に関わる仕事をしているため、家の中に本棚を多く設置し、本に囲まれた生活ができる設計にしています。また、和風で落ち着いた雰囲気になるよう、縁側や畳敷きの小上がりスペース、掘り炬燵などを取り入れました。
 
心の切り替えがしやすい家
リラックスするための空間と、働くための空間を分けて、心の切り替えができる住宅を考えました。大きな窓を取り入れ、隅々まで光が行き届くようにし、全体的に間仕切りを少なくすることで、のびのびと暮らせる空間になっています。また、サンルームを設け、自然を身近に感じながらリフレッシュできる工夫もしました。
ビジュアルデザインコース
キのセイですか
テーマを元に「あきたの林業」を取り上げ、ポスターを制作した。本来、恩恵をもたらしてくれる森林が林業従事者の不足により適度に伐採されず悪影響を及ぼしている現状を訴えかけるような構成にしている。模型の立体感とキャラクターの可愛らしいフォルムを組み合わせることで、より見る人に危機感を与えるようにしたことが工夫点である。
ONCE IN A WHILE
石井さんの「海外で出張美容を通して、国籍や文化を超えた人たちを笑顔にしたい」という夢を元に制作した。石井さんの社交的で明るい性格を表現するため全体の配色をビビッドにし、「人とのつながりを大事にしたい」という石井さんの思いを汲んだ。また、「いちご美容室」の由来である「一期一会」という言葉を「ONCE IN A WHILE」と訳し配置した。
 

フードドライブって?
「フードドライブ」という家庭や企業で余った食品を寄付する活動に着目し、ポスターを制作した。秋田で実際に活動を行っている団体に取材を行い、「食品ロス」について取り上げた。この活動を若い人に興味をもってもらえるように、イラストを用いて分かりやすくまとめ、活動の内容やボランティア参加を促す内容についての情報を理解しやすいよう配置している。
未来を守るしごと
澤田石さんの「地域活動にもっと関わりたい」という夢を元にした。地区の農業や伝統を守っていく姿に感銘を受け、澤田石さんの背中を押すためのポスターを制作した。本業であるコメ農家の仕事の様子を撮影し、ポスターに取り入れた。澤田石さんの様々な面をイラストで表現し、今後の活動が広がってほしいという願いを込めて青空にレイアウトしている。
 
ペロリのすゝめ
取材対象者である島アさんの「健康であり続けたい」「自然を楽しめるような旅をしたい」という2つの夢を元にポスターを制作した。国内の滝を巡る旅行に行きたいとおっしゃっていたので、より現実味のあるポスターにするため、滝の模型を制作して背景に使用した。明るく優しい色合いにすることで島アさんの人柄を表現する工夫を施した。
これからの人生を楽しむ方法
取材対象者である島アさんの「健康であり続けたい」「自然を楽しめるような旅をしたい」という2つの夢を元にポスターを制作した。国内の滝を巡る旅行に行きたいとおっしゃっていたので、より現実味のあるポスターにするため、滝の模型を制作して背景に使用した。明るく優しい色合いにすることで島アさんの人柄を表現する工夫を施した。
 
新しい家族の過ごし方
秋田県の一世帯当たりの灯油消費量が多いことを問題として取り上げた。灯油消費量を抑える解決方法「ウォームシェア」の取り組みについて、イラストで分かりやすいポスターに仕上げた。「ウォームシェア」とは家庭における複数の暖房の使用をやめ、家族が一つの部屋に集まることで行うエコ活動のことで、この取り組みが秋田県で広がり問題解決してほしい。
未来の友人たちへ愛をこめて
「杉沢地区の伝統を未来に受け継いでいきたい。」という石川交三さんの夢を元に、取材した杉沢地区の方々や未来につながっていく人たちを水彩イラストで表現し、伝わりやすいようポスターにまとめた。ポスターを見て、杉沢地区に関心を持つ人が増え、石川交三さんが杉沢地区を守り続けていく後押しができればと考えた。
 
私は食べたくない
テーマを元に、マイクロプラスチック問題を取り上げた。県魚であるハタハタがゴミ問題の被害に遭っている姿を描いて、今まで問題を意識していなかった人にも危機意識をもってもらえるようなポスターを目指した。また、キャッチコピーの「このまま食べるの?」は、タイトルと繋がりをもたせるため、問いかけるようなコピーにした。
人と織りなす大川つむぎ
取材対象者である島アさんの「手芸で新しい作品の制作」「仲間の集まりの復活」という夢を元に制作した。本人の朗らかで柔和な印象や、大川地区で過ごし、さまざまな人と関わってきたことで生まれた想いを、水彩のイラストを用いて表現した。人物の周りに広がる手芸に使用する着物を、おおまかに大川地区の形にし、縁起の良い和柄を選んで使用した。
 
WANTED
「秋田の外来種問題」をテーマにポスターを制作した。外来種の危険性を伝えたいという想いから、指名手配ポスターをモチーフにポスターを制作した。ポスターは見た人の目を引くように、外来種を正面から見た構図にし、インパクトのあるものにした。そして、外来種の色を明るく、背景の色を暗くすることでさらに生き物が映えるようにしている。
一期一笑
「これからも笑顔を絶やさず健康に生きていきたい」という石井さんの夢を元に、イラストと写真を用いたポスターを制作した。写真は石井さんの暮らす馬場目地区の写真を使い、イラストは石井さんの今までの人生を表現したものにした。そして、五城目の「五」から連想した五角形でレイアウトすることで、地域とのつながりを表現している。
 
危機!電力浪費人間
世界的に注目されているだけでなく秋田でも問題になっている「電力消費」に焦点を当てて制作した。電力を消費する人間を怪人(電力浪費人間)に置き換えたイラストを中央に配置し、危機感を訴えた。懐かしいイメージのある特撮映画、アニメ映画等のポスターの雰囲気にまとめることで、見る人の目に留まりやすくした。
quality time
澤田石さんの夢の一つである「家族仲良く暮らすこと」を表現するために「団欒」をテーマに制作した。背景の模様は澤田石さんが関わってきた内川での仕事や伝統行事をピクトグラムに置き換えて構成した。キャッチコピーの「団欒が見える場所」には、一日の終わりは家族で集まって和やかに過ごしてほしいという思いを込めている。
 
心をつなぐ送りもの
「あきたの環境」をテーマに身近にある雄物川に着目した。雄物川の環境が美しく保全されている背景には清掃に携わっている方の存在があり、そのことを雄物川からの感謝を伝えるようなイメージのポスターにした。また、作品タイトルの「送りもの」は次の世代にも繋げてゆくという意味。
GUEST HOUSE SUGISAWA
「五城目町民の夢のビジュアル化」をテーマに杉沢地区の石川交三さんを取材した。「旧杉沢小学校(現友愛館)を宿泊施設として外から人を呼び込みたい」という夢を元に、石川さんの温かく、優しい人柄と杉沢地区の自然豊かな環境を表現するために写真とイラストを効果的に配置した。私の提案として気球を入れ、工夫できたと思う。
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